丸い形には理由がある。岡山美作海田産の茶葉を使用した「手延べ抹茶そば」

「手延べ抹茶そば」は、茶葉を入れると難しいとされる手延べで作られた茶そばです。美作そうめん山本の商品の特徴でもある、まあるい形のパッケージングが目を惹きます。この一風変わった包装は、1人分の麺を小鍋ですぐに茹でて食べられるという工夫なのだそうです。色づけする原料にもこだわった、身体にもやさしい一品です。

「よそにない麺を作りたい」その発想が丸い形を生んだ

美作そうめん山本の麺類の特徴のひとつが、1人前ずつ丸く形を整えられてパッケージングされた見た目です。よくある束状ではない見た目は、まるで和菓子のよう。丸く整えて袋に詰める作業は、すべて手作業で行なっているそうです。わ
ざわざ丸く小分けにしているのは、ただ見た目のインパクトを狙っただけではありません。こうすることにより、小鍋に1人分の麺がきちんと入るため、サッと茹でられるのです。つゆも付属しているので、食べたいときにすぐに食べられるところにも美作そうめん山本の気配りがなされています。

手作業やひと手間でおいしさがアップ! 「手延べ」「2段熟成」で旨みを引き出す

手延べ抹茶そばは、1つに3日という時間をかけて作られています。手延べで作られている商品ですが、実は抹茶を練り込んだ麺を手延べで伸ばすことは難しいことなのだそう。お茶の成分が生地を伸ばすことを阻害してしまうそうです。茶葉入りの生地を伸ばすためには、熟練の技を持った職人の腕が必須だそうです。
また、多くの商品が切って乾かした生地を裁断して束状の麺にまとめる中、美作そうめん山本では半乾きにした生地をひとつひとつ丸く成形させてから、再度乾かすという工程を取っています。「戻し」といわれるこうしたひと手間をかけることで、よりコシが感じられ、旨みも強まるのだとか。
丸く形を整えて袋詰めにする作業まで、ひとつひとつ丁寧に人の手で作業が行なわれています。
1日に500~600個製造を行なっているとのお話でした。

身体に安心なものを使いたいから、色づけする原料にもこだわって

口に入れるものは、安心安全なものを使いたい。その気持ちから、美作そうめん山本では、原材料も「安心して食べられるもの」を選んで麺作りを行なっています。
手延べ抹茶そばに使われている原材料は、国産品にこだわっています。塩は地元近くで安定して取ることのできる赤穂の塩を使用し、水は吉井川水系の伏流水を使用しています。
肝心の抹茶は、地元美作海田産の茶葉に、抹茶の産地として有名な京都宇治の抹茶をブレンド。美作海田の茶葉は高品質で、お茶としても地元で親しまれているものなのだそうです。
また、抹茶のイメージは緑色ですが、実は抹茶だけでは案外緑色の発色がされないのだとか。そこで、美作そうめん山本では、麺に緑色をつけるためにクロレラを使用。着色料を使わず、麺の風味も損なわない原料を色づけに使うようにこだわられているそうです。

ひとつひとつ丸めて個包装しているのは、理由がある

麺類といえば、イメージするのは棒状に束になって紙で巻かれた見た目ですよね。こうした形状は、機械でも伸ばした麺を切るだけでできあがるため、作りやすいものなのだそうです。しかし、美作そうめん山本の商品は、手延べ抹茶そばをはじめ、くるりと丸く巻いた形が特徴。この形にする作業はすべて手作業で行なっています。
わざわざ人の手を使ってまで丸い形の個包装にこだわるのは、こうしておくことで、茹でるときに小鍋に1人分がちょうどきれいに収まるから。1人分を食べたいとき、湯量としては小鍋で十分なのにもかかわらず、麺の上部分が大きく飛び出してしまうために茹でづらい経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。美作そうめん山本の麺であれば、そうした茹でづらさを感じることはありません。湯を沸かしたあとは、包装を破って麺を入れるだけ。一気に湯の中に入れられるため、茹で加減にムラができることもありませんね。
また、専用のつゆも付属しているため、つけて食べる場合は茹で上がったらすぐに食べられるところもうれしいポイントです。

「実はコストがかかっている商品です(笑)」抹茶の風味を楽しんで

丁寧な工程に、こだわった原材料。特に抹茶・茶葉をふんだんに使用した手延べ抹茶そばは、「実はうちでもコストがかかっている商品なんですよ(笑)」とのこと。ぜひ抹茶の風味を味わっていただきたいとのお話でした。
今後は、そばやうどんといった日本の麺類だけではなく、パスタやラーメンなど、さまざまな麺作りにも挑戦してみたいとのこと。「よそにない、オリジナリティのあるものを」とこだわる美作そうめん山本から新しい麺製品が登場することも楽しみですね。

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今回ご紹介した企業

美作そうめん山本

「美作そうめん山本」は、岡山県和気町で、40年以上手延べの麺作りにこだわってきました。親子2代にわたり、麺作りの中でこだわっているポイントは、「身体にいいものを使って作ること」。安心安全な原材料を使い、丁寧に手作業で作っているだとか。 「よそにないものを」「オリジナリティを感じられるものを」という発想の元、1人前分の麺を丸めて袋詰めした商品が誕生したのだそうです。

今回ご紹介した商品

美作海田産茶葉使用 香り高い逸品 手延べ抹茶そば

「手延べ抹茶そば」は、茶葉を入れると難しいとされる手延べで作られた茶そばです。美作そうめん山本の商品の特徴でもある、まあるい形のパッケージングが目を惹きます。この一風変わった包装は、1人分の麺を小鍋ですぐに茹でて食べられるという工夫なのだそうです。色づけする原料にもこだわった、身体にもやさしい一品です。

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