株式会社稲豊園

飛騨高山の路地裏で暮らす表情豊かな猫たちを再現!「招福猫子まんじゅう」―岐阜県・高山市

飛騨高山の老舗和菓子店「稲豊園(とうほうえん)」の「招福猫子まんじゅう」は、子猫たちの表情が素朴でユーモラスで、路地からひょっこり顔を出しそうな可愛らしさです。この味わい深さは、まさに老舗職人が生み出した逸品。コロナが流行しはじめた春には、疫病退散の願いを込めた「妖怪アマビエ入り」のセットも登場!マスクをした子猫たちの愛らしい姿に思わずほっこり。笑顔を振りまく、懐かしくも新しい和菓子です。

老舗の伝統製法に、新しい発想を加えた手作り和菓子

飛騨高山と言えば、情緒ある古い町並みや伝統工芸品、昔ながらの生活感あふれる朝市などが思い浮かびます。「稲豊園」は飛騨高山にお店を出して100余年を誇る老舗の和菓子店。素材の吟味に始まり、菓子づくりのすべての段階で手をかけ、時代の流れにあわせた上品な甘さを追求しています。

稲豊園がこだわるのは、伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子づくり。これこそが伝統を守ることだと考えて、味も見た目も、柔軟なアイデアで新しいお菓子をつくることをモットーとしています。「こんな和菓子ができるんだ!」とお客様に喜んでもらえるようなお菓子づくりに取り組みながら、「手間をかけ、簡単にできるものは作らない」ことを強い信念としています。オリジナリティとコンセプトを感じてもらう和菓子にするには手間がかかるもの。効率よく作ったお菓子は、必ずお客様に見透かされてしまいます。伝統製法で手間をかけることにこだわり、ひとつずつ、愛情込めて手作りしているのです。

職人技が生み出した、個性豊かな「猫子まんじゅう」

「すでにあるものは作らない」という心がけで、意欲的に商品開発にあたる稲豊園。「見た目も味も楽しんでいただく」ことが、稲豊園の大事な菓子作りのコンセプトです。見た目、手触り、口当たり、程よい甘み、素材の味と食感、すべてオリジナルに楽しめてこそ、稲豊園ならではのお菓子。このコンセプトのもと、2016年の春に誕生したのが「招福猫子まんじゅう」です。

「招福猫子まんじゅう」はなんとも愛らしく、ユーモラスな子猫の顔が並ぶおまんじゅうで、歴史ある町の路地裏に暮らすノラねこ達をイメージしてつくられました。生き生きした猫たちの個性豊かな表情が、猫好きにはたまらない可愛らしさです。

店の隣の路地を行き来する猫を見ながら何気なく着想を得たものの、どんなお菓子にするのか、どういう素材で作るか、顔はどう仕上げるかなど、新商品の開発は思っていた以上に大変な作業でした。とくに猫たちの表情をどうするかが難題で、丁寧に、かつ時間勝負で仕上げなければならず、個性的な表情づくりは、まさに鍛え上げた職人技をフルに活かさざるを得ない繊細な領域への挑戦でした。こうして、アイデアから2年あまりをかけ、たくさんの試作を重ねて、「招福猫子まんじゅう」が完成したのです。

この春、マスク猫子まんじゅうと妖怪アマビエのセットも登場!

発売以来、すぐに人気商品となった「招福猫子まんじゅう」は、5種類の子猫それぞれに個性を持たせるために、皮生地も中のあんも全て違うものとなりました。とら猫は黒糖生地に小豆粒あん、黒猫は竹炭生地に黒糖あん、三毛猫はプレーン生地に抹茶あん、ロシアンブルーは黒ごま生地に小豆こしあん、白猫はプレーン生地にクリームチーズあん。すべてが手作業のため、一匹一匹、表情や形、柄が少しずつ違っていて、それも楽しい驚きです。

今年の4月には、「マスク猫子まんじゅうと妖怪アマビエのセット」も誕生しました。「アマビエ」とは、新型コロナウイルスが流行りはじめてから一躍有名になった、疫病を撃退する妖怪です。お客様からの「作って欲しい」という要望にお応えする形で、「疫病(新型コロナウィルス)退散!」の強い思いを込めて完成させました。アマビエは求肥製で、いちごあん、抹茶あんの2種類。このご時世、猫たちもマスクをしています。会いたい人に気軽に会いに行けない日々のなか、さまざまな思いと共に、笑顔を贈ることのできるお菓子です。

来ていただいた方に、笑顔で帰っていただく店づくりを目指して

稲豊園では、菓子づくりは全て3代目が責任を持って最終ジャッジするものの、10名ほどのスタッフがそれぞれの強みを活かし、女性ならではの視点を重視するなど、アイデアを広く取り入れる風土が出来上がっています。ですから皆、常日頃から「なにか面白いものになるかも」と考える習慣ができていて、自由な意見が飛び交います。店頭でのお客様との会話からも、たくさんのヒントが見つかるのだそうです。

目指すのは、来店時よりも笑顔で帰っていただく店づくり、菓子づくり」。興奮した表情で菓子を選ぶ子供達、「食べるのがもったいない」という猫好きの方たち、「インスタを見て旅行中、わざわざ訪れました」という観光客の方々。なかにはお供えにと愛猫の名前の熨斗をつけて、大事に持ち帰るお客様もいるとのこと。

新しいお菓子によって、お客様の生活の1シーンを華やかに彩りたい。お客様と喜びが共有できるのが、とても嬉しい。そんな思いで稲豊園は腕を磨き、さまざまなチャレンジを積み重ねながら、伝統ある稲豊園の和菓子にしか与えることができない感動を追求しています。
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事業者紹介

稲豊園(岐阜県高山市)

飛騨高山に創業して100余年、三代続く、飛騨高山の老舗和菓子店。「伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作り」「良いものの基準を上げ、オリジナリティとコンセプトを感じる菓子作り」「お客様との対話を生かした菓子作り」、この3点をモットーに掲げ、老舗の味わいを和菓子職人ならではの技で完成させた、新しいお菓子を日々生み出しています。可愛いだけでなく「甘すぎず、程よい甘さ」のお菓子は、歴史ある町を訪れる方のお土産はもちろん、たくさんの地元の方に愛され続けています。

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