株式会社コネル

食べる時間そのものを楽しんでほしい 生産者こだわりの素材を使った 「オノマトペのおやつたち」

サクサク、フワフワ、ポリポリ。 食感を表すオノマトペ(擬音語)がテーマの、子どもから大人までがおいしく味わえるおやつシリーズ「オノマトペのおやつたち」は、2018年に誕生しました。各地の生産者から届いた、安心・安全な素材を使ったこだわりのおやつです。味わうだけでなく、おやつを囲んだコミュニケーションも楽しみたいですね。

母親の目線から生まれた発想

プロデュースした丑田美奈子さん(38)は、8歳と5歳の男の子の母親。手作りで栄養バランスの取れた食事作りに励む中、おやつに関して考えるのは、つい「二の次」になっていました。
お子さんたちが赤ちゃんせんべいやたまごボーロといった体に優しいおやつを卒業しつつある年齢を過ぎた頃、いきなり「スナック菓子」に移行することに違和感を感じたそうです。市販のおやつの中には、糖分や塩分が濃かったり、避けるべき添加物が使われている商品も少なくありません。とはいえオーガニックのおやつを徹底して選ぶのも難しい。ならば「市販されている一般的な商品とオーガニックの中間くらいの気軽さで、より安心素材のおいしいおやつを作ることができたら」と思ったのがきっかけでした。
生産者の熱意が感じられるこだわりの素材を選び、汗を流す生産者たちの支援にもつなげたい-。当時知り合ったフードコーディネーターの方にこの思いを話すと、すぐに賛同と協力を受けることができ、一緒に素材を探すことからスタートしました。

安心・安全な食材を求めて

シリーズ第一弾は、ヘルシーで食感もいい豆菓子を作ろうということになり、訪れたのは富山県で寛文3年(1663年)に創業した老舗水飴店「島川」。材料は富山県産の「大鶴」という、しっかりした味で甘みの強い豆です。子どもから大人まで幅広い年代の方に笑顔になってもらえる味にしようと話し合い、イチゴ果汁のパウダーと牛乳に加え、島川伝統の製法で作る麦芽水飴で甘味をつけました。
会社の同僚のほか、ママさんたちにも声を掛けて試食会を実施。「豆のおいしさが良く出ているね」「イチゴの味が薄いのでは?」「ピンクの色みをもっと出したい」と試行錯誤を重ねて完成しました。
同時進行で出向いたのは、丑田さんの出身地でもある茨城県です。全国生産量9割のシェアを誇る干し芋で、「ひと味違うお菓子を作りたい」と、まずは商工会議所の担当者に相談。コンセプトに共感を得ることができ、有名店の「幸田商店」を紹介してもらい、その扉を叩きました。さっそく、干し芋を材料にした、手軽に食べられるおやつを作りたいと相談すると当時の同社の人気商品でもあった「干し芋のかりんとう」(北海道産小麦で作った生地に、独自開発の干し芋パウダーをたっぷり練り込み、コーティング用の蜜にも混ぜた優しい甘さのかりんとう)の特別バージョンを作る方向で話がまとまりました。
どちらも子供に安心して与えられるよう、糖分は控えめ。素材が持つ本来の味が口いっぱいに広がり、毎日でも手を伸ばしたくなる自信作です。

生産者の熱意に支えられたからこそ生まれたおやつ

島川も幸田商店も、老舗でありながら「新しい要素を加え、次世代へ伝えていこう」と常に前向きの考えを持つ会社です。社長をはじめ、社員の皆さんがバイタリティーにあふれています。「子どもにおやつをあげることでご飯を食べなくなったら困る」「とはいってもあげないわけにはいかないので、できるだけ『罪悪感』のないおやつがあれば」といった親の気持ちに寄り添ったうえでの取り組み。皆さんの熱意の中、着想から半年後の2018年10月に「オノマトペのおやつたち」が誕生しました。
シリーズを開発した株式会社コネルは母体がデザイン会社なので、パッケージのデザインは同社のデザイナーが担当しました。「コルコル」には豆、「カリポリ」には干し芋をモチーフにしたキャラクターをあしらったラベルです。
持ち運びに便利なジップパック入りなので、残っても保存しやすいのがうれしいですね。ちょっとしたお出かけや旅行の際にも重宝します。

商品名は子どもたちの豊かな発想から

本来は小さなお子さんを持つご家庭向けに考えていましたが、「ビールのお供にも意外と合う」「孫にあげるおやつにぴったり」「会社で小腹が空いた時に良い」と、幅広い方に人気だそうです。
そして気になるこの商品名、実は「子どもの意見」として、丑田さんのお子さんたちも“開発”に携わっていたんです。「このお菓子はコリコリでもパリパリでもない、『コルコル』っていう音だよね」「干し芋のほうは、一口目が『カリッ』で、次が『ポリポリ』の食感かな」といった言葉から決定しました。大人とはひと味違う、子どもならではの発想も商品化に一役買っています。シリーズはほかに「石川のひとくち玄米チップス サクザク」「屋久島そだちのフルーツゼリー シャリプニ」などもあり、次々に新商品が生まれています。
「おやつを通して家族や仲間たちとのコミュニケーションを楽しんでほしい」と話す丑田さん。「食べる時間そのものを、笑顔で過ごしてもらえたら」と願っています。
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事業者紹介

株式会社コネル

東京都中央区日本橋に本社を持つ、テクノロジーとアートを組み合わせたデザインを得意とするクリエイティブカンパニー。多様なジャンルのクリエイターが集まり、多くの自主プロジェクトも展開する。「オノマトペのおやつたち」はオンライン通販をはじめ、東京スカイツリーの根元に立地する東京ソラマチ、銀座の新橋演舞場、関西方面のアカチャンホンポの一部店舗などで扱っている。

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