株式会社しまや (新潟県) 

朱鷺(とき)が暮らす美しい島・佐渡から届く、素朴で味わい深い日本人のソウルフード『佐渡の笹だんご』

越後や佐渡地方の郷土菓子でありながら、もはや全国の日本人の心を掴むソウルフードとして認知されている笹だんご。佐渡の老舗和菓子店が提供するのは、佐渡産の原料と丁寧な手作業にこだわった「佐渡の笹だんご」です。地元の方はもちろん、佐渡から島外に出られた方も、贈答品として送られてくることを心待ちにしているといいます。

50年前から笹団子づくりに取り組んできた

50年前から笹団子づくりに取り組んできた

創業は江戸時代後期、かつては佐渡金山の荷物を扱う人々が憩う茶店としてスタートした老舗和菓子店しまや。佐渡の米、佐渡のあんこ、そして佐渡の水にこだわり続け、昔ながらの製法を守り続けています。今回、ご紹介するのは佐渡産のヨモギを使い、一つずつ丁寧に結い上げ蒸しあげた「佐渡の笹だんご」。看板商品である「澤根だんご」に負けず劣らずの人気商品なのだとか。
「笹だんごと言えば、新潟を代表する郷土菓子。かつて越後の田植え休みの時期になると、家々の軒先にたくさんの笹団子がぶらさがっている光景がみられたようです」というのは嶋屋製菓所の高野浩史さん。
この時期は端午の節句と重なり、笹だんごは男児の成長を願う節句菓子でもありました。今では日本全国に知られる和菓子となりましたが、佐渡を代表する和菓子店であるしまやでは、50年前から笹団子づくりに取り組んできたといいます。
「我々の作っている和菓子の中でも、かなり古株の部類です。私たちのこだわりとして、“佐渡産の原材料使用”というものがありますので、佐渡産こしひかり粉、佐渡産の餅粉(こがねもち)と、佐渡で摘んだヨモギを使用。自社特製の小豆あんを包み込み、蒸しあげています」
昔から変わらない素朴な味わいですが、新潟に住む人々のみならず、すべての日本人の心に深く結びついているお菓子だと高野さんは言います。

季節感と郷土感が一体となって形作られる笹団子の魅力

季節感と郷土感が一体となって形作られる笹団子の魅力

「佐渡の笹だんご」は、非常にリピート率の高い商品なのだとか。地元の方はもちろん、佐渡から島外に出られた方が、懐かしのお菓子として、年に何度か贈答品として送られてくることを心待ちにしているといいます。
「ご自身で食べるということもありますが、島外に出られた佐渡出身の方へ送る方が多く、それがリピートに繋がっていると思います」また、期間限定、「佐渡の笹だんご」を季節の風物詩として捉え、楽しみにしている人も多いのだとか。今では、年間通じて提供する店もあるようですがが、しまやはこの季節感にもこだわっています。「季節感と郷土感が一体となって、この笹団子の魅力を形作っているイメージです。食の安心安全を求めている、30代~70代の女性のご利用者が多いですね。毎年、この時期になると食べたくなる、そんな飽きの来ない、素朴な味わいが魅力といえます」

佐渡産の原料を使用して地元の生産者に活力を

佐渡産の原料を使用して地元の生産者に活力を

「佐渡の笹だんご」の人気の秘密は、その素朴ながら奥深い味わいにあります。それは、ひとつ一つ吟味された原料と、丁寧な手作業の賜物です。
「佐渡と言えば、朱鷺(とき)。美しい水と環境の中でしか暮らすことができない繊細な鳥が過ごす田んぼで作られた佐渡産のコシヒカリ『朱鷺と暮らす郷』を使用しています。甘みのあるとても美味しいお米で、しっかりとモチモチした生地を作ることができます」ヨモギも一部は新潟県産ですが、基本的には佐渡で摘んだものを使用。とても香り豊かに仕上がります。
「小豆も、数は少なくなっていますが佐渡で作られたものを優先的に使うようにしています。今までは自分たちで使って余ったからしまやに持って行こうという生産者が多かったのですが、最近では小豆を作る人自体が年々少なくなってきてしまいました。地域の生産者の方に元気になってほしいという先代の教えを守り、佐渡産の原料を積極的に使い続けています」

笹で団子を包むのは今でも手作業。そのため1日に作れる数は500~600個に限られているのだとか。
「笹に包む段階ではまだ柔らかいので、丁寧に扱わなければ中のあんこが飛び出てしまいます。なので集中して作業してもらうためには、ある程度個数を制限する必要があります。お客さんには発送を急いでほしいと言われることもありますが、お待ちいただくようにお願いしています。実際に作業している方は熟練の方が多いですが、その方について若い方も修行中です」

原料にこだわり、手作業にこだわる。それが、シンプルで飽きの来ない、日本人に愛され続けるソウルフード作りの基本なのかもしれません。

先人の文化と味を守り、次の世代へと伝えていきたい

先人の文化と味を守り、次の世代へと伝えていきたい

作りたての「佐渡の笹だんご」の味を、日本中の人たちに味わってもらいたい。その素朴な味を自宅でも再現してもらえるような、丁寧な説明書を添付しているのもそのためなのだとか。「蒸しあげたものを急速冷凍して発送しています。到着したら自然解凍をし、1時間ほどで食べごろになります。固く感じた場合はレンジで15~30秒ほど軽く温めていただければ、柔らかく美味しくなります。冷めていても美味しいお団子です。固さの好みも人それぞれですね」
自宅で食べたときに、笹やヨモギの香りが口いっぱいに広がるよう。まさに佐渡の魅力がたっぷりと詰まった和菓子と言えます。
「佐渡に根付く和菓子店の使命感として、こうした先人の文化と味を守り、また次の世代へと伝えていきたい。そんな思いで一つひとつの団子を丁寧に笹で巻き、お客様の元へお届けしているのです」

       

今回ご紹介した企業
株式会社しまや (新潟県佐渡市)

佐渡市沢根地区に本店を構える和菓子店。創業は江戸時代後期、1808年という老舗中の老舗です。佐渡金山から積み下ろしする道中で休憩する茶屋としてスタート。明治時代にはその茶屋が閉店したものの、その後も菓子作りや販売は続け、戦前にはすでに今の場所にお店を構えていました。今では地元佐渡産の原料を厳選し、団子、ロールケーキ、クッキーなどの様々な商品を製造。看板商品の「澤根だんご」は、創業当時から受け継がれる素朴な味わいで人気を集めています。

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