株式会社 谷常製菓(兵庫県)

お菓子の原料に最適な完熟いちご作りからこだわる、老舗菓子店がつくったパンケーキ

明治元年創業の谷常製菓の人気ブランド「完熟いちご菓子研究所」の「完熟いちごパンケーキ」。使用するのは収穫のタイミングをギリギリまで待って十分に熟しているものだけを朝採りした果実本来の強い甘みのあるジューシーな完熟いちご。甘酸っぱいいちごコンポートと新鮮なミルクのクリームを混ぜ合わせた特製「いちごミルク」クリームをいちご風味のパンケーキでサンドしています。

品質へのこだわりから始まったブランド「完熟いちご菓子研究所」

明治元年創業の老舗菓子店の挑戦は、いちごに対するこだわりから始まりました。
「洋菓子にいちごは欠かせない素材ですが、流通の問題から青果市場より仕入れる製菓用のいちごは、硬いうちに収穫して流通し末端に届くので、いちご本来が持つ果実味があまり感じられません」というのは谷常製菓の太田垣さん。

美味しい菓子を作るために、甘酸っぱくてジューシーな果実本来の美味しさが味わえるいちごを使いたい。流通の問題が解決できないのなら自分たちで納得できるいちごを作るしかないと考えたといいます。しかし、“素人がいちご栽培を手がけるということは本当に可能なのか”という不安から、社員の中には反対の声もあったのだとか。

「それを押し切ってスタートしたからには、絶対に美味しいいちごを作らなければなりません。有志とともに福岡県久留米市に出向き、いちご作りの巨匠と言われる農業技術管理指導士の宮崎先生に師事。まずは土づくりから始めました」

その道のりは決して容易ではありませんでしたが、様々な課題を一つひとつ解決。3年目ぐらいからようやく納得できる完熟いちごを収穫できるようになると「完熟いちご菓子研究所」というブランドを立ち上げ、自らが育てたいちごを贅沢に使用したお菓子作りをはじめました。

多くの方に親しんでいただける味を目指して

「完熟いちご菓子研究所」では、“自分たちが作ったいちごを、どのようにお菓子として表現をしてお客様にお召し上がりいただくか”ということを追求。自分たちでいちごを作っているので、他には真似のできない“いちご感”を目指し、いちごを主体としてお菓子の味を設計していったといいます。

「最初に手掛けたのは、『宝石フロマージュ』です。果実本来の美味しさがつまった完熟いちごで作った7層の贅沢プレミアムチーズケーキで、2016年3月から販売。続く7月には完熟いちごジェラートの販売をスタートしました」

特に「宝石フロマージュ」はインパクトがあり、こだわり抜いた商品ですが、次に誰にでもお楽しみいただけるよう、おやつ感覚でお召し上がりいただけるお菓子を目指して作ったのが、翌年3月に研究所で3番目の商品として発売した「完熟いちごのパンケーキ」です。

「狙い通り、多くの年齢層の方からオーダーをいただいていて、今では定番の人気商品になっています」

和菓子と洋菓子の両方を作っている強みを活かした商品

甘酸っぱいいちごコンポートと新鮮なミルクのクリームを混ぜ合わせた特製「いちごミルク」を、いちご風味のパンケーキでサンド。そこにも谷常製菓ならではこだわりがありました。
「毎日食べても飽きない、大人から子供まで大好きなおやつを作りたいという発想から、『いちごミルク』をチョイスしました。まずはいちごをコンポートにしますが、その時点でうま味が凝縮されます。そしてそのコンポートをミルククリームに混ぜます。完熟してから収穫するので、いちごが本来持っている果実味をしっかりと伝えることができます」

クリームをサンドする生地自体にはいちごのフレーバーを使用。職人の長年の経験を生かして作った生地はふんわり、しっとりした口当たり。ほんのり甘いいちごの香りと風味が広がります。

「熱が均一に伝わるこだわりの銅板でむらなく焼き上げています。谷常製菓の強みのひとつに、和菓子と洋菓子の両方を作っているという点があげられます。なので、和菓子店が出している洋菓子ではなく、どちらの良いところも合わせて作られている点が魅力だと思います」

冷凍配送なので、そのままアイスパンケーキとして、あるいはレンジで温めて、常温解凍の3つの楽しみ方があるのもうれしいですね。

贅沢にいちごを使用したこだわりのお菓子の開発を続けていく

「地域の方々だけではなく、全国の皆様に『谷常製菓』や『完熟いちご菓子研究所』を知っていただきたいという思いが一番にあります」という太田垣さん。こだわりをもった本物の味や美味しいものを直接お届けしたいのだとか。そういった意味で、ネット通販を通じて日本中のみなさんに知っていただきたいと言います。

女性のお客様も多いのですが、女性にプレゼントするために男性から注文がはいるケースも。特にホワイトデーや母の日などのプレゼントとして注目を集めているのだとか。「やはり、いちごは皆さんお好きですね」と太田垣さん。「今はコロナ禍で外出も難しいので、おうち時間にお茶とともにいちごのお菓子を楽しんでいただきたいと思います」といいます。

今後も、いちごを使った商品を増やしていくという太田垣さん。アイデアもたくさん沸いているようです。
「いちごの美味しい時期には、生のいちごとお菓子をセットして、皆さんに届けたいですね」

今回ご紹介した企業
株式会社 谷常製菓(兵庫県養父市八鹿町)

明治元年創業の老舗菓子店。妙見山の参拝客向けに、餅菓子を販売するところから始まっています。やがて多様な和菓子を提供するようになりました。看板商品の「鮎のささやき」は販売から60年以上経っているお菓子。皇族の方がいらしたときに「鮎のささやき」を召し上がられたということが新聞に載り、それから地元の方にも広まっていきました。以後長きにわたり地域では、必ずお土産として候補にあがるほど親しまれています。昭和23年にパンや洋菓子の製造を開始。常に新しいことにチャレンジする姿勢は今も昔も変わりません。

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