ブリリアントアソシエイツ株式会社(鳥取県)

「まんが王国」「カレー王国」を標榜する鳥取県をPRしたい。そんな思いから生まれたピンクのカレー

鳥取県産の赤ビーツを使用する、色鮮やかなピンクのカレー。オリジナルキャラクターの華貴婦人をデザインしたパッケージと共にお楽しみください。ピンク色をしていますが、実はスパイスを配合した本格的な味に仕上がっているのがポイント。珍しいピンクのカレーは、プレゼントとしても重宝されます。

4姉妹のキャラクターから生まれたユニークな発想

2012年、鳥取県知事が「まんが王国とっとり」を標榜。ブリリアントアソシエイツ株式会社の福嶋登美子さんは、地域に根ざす事業家として、何かできることはないか?と考えていたといいます。

「『まんが王国』と銘打った理由はコナンと鬼太郎がいるから。私はそれを聞いて“どちらも男の子だな”と思いました。そこで『華貴婦人』という4姉妹のキャラクターを作ることに。鳥取の名所でもある白亜の洋館『仁風閣』に住んでいる設定にしました」

そのキャラクターを作った直後、今度は知事が「カレー王国」を宣言。仁風閣の近くに大榎庵というカフェを構え、珍しいカレーを提供しようと考えたのだといいます。

「姫たちに相応しいカレーをということで、ピンクのカレーにしようと考えました。ところが、どのようにしてピンクにすればいいのか分かりません」

情報を集める中で、東京から来たシェフからビーツを使用することを教わることに。

「ところが残念ながら鳥取にはビーツの取り扱いがなく、取り寄せてもらったのですが、とてもお金がかかりました。そこで自分たちで作ろう!と考え、鳥取県の農業普及員の方々に教わりながらビーツの栽培をはじめることにしたのです」

鳥取県産ビーツ作りからこだわった

大榎庵でピンクのカレーを提供するになってからは、地元よりも県外の反響が大きく、いろいろなテレビで紹介されるようになったのだとか。その2年後にはレトルトカレーの製造販売を開始。ところが、福嶋さんはそれに満足せず、さらなるユニークな発想が広がります。

「実際に自分たちでビーツの栽培を始めてみると、種を蒔いてから収穫までのサイクルが早いこともわかり、鳥取では年に3回もビーツが収穫できるようになりました。「ビーツは栄養価が高く“スーパーフード”とも言われていました。どうせだったら鳥取県をビーツの名産地にすればいいと思いました」

『鳥取県産ビーツ』と銘打つからには、カレーだけで終われないと思い、有り得ないものをピンクにするという考えのもとで、今度はピンクの醤油を作ることにしたのだといいます。

「新しいものを作るたびにメディアから『次はいつ頃、何ができますか』と聞かれるので、何かを作らなければならないという流れになってきました。そして常に“次は何をピンクにしようか”と考えるようになりましたね」

そうこうしているうちに、鳥取県から「ピンクのお酒を造るから売ってほしい」といった要望が入るように。「色々な発想をされる方々が現れて、私はすっかりピンク係になりました」

ピンク色だけれども本格的なスパイスカレー

奇抜なピンク色ですが、本格的なカレーを作りたいと思っていたという福嶋さん。
「大榎庵ではスパイシーなカレーを提供していました。ところがレトルトカレーを作る段階で、OEMの相手から提案されるのは甘口ばかり。ピンク色だと、どうしても甘いイメージがあったようです。納得できる味ができるまで、2年半もかかってしまいました。そういった意味で、このカレーは見た目と味のギャップを楽しむ商品といえます」

レトルトカレーの販売を開始してから、その反響の大きさに驚いたといいます。
「商品を購入し、召し上がってくれたお客様がインスタグラムに投稿して宣伝してくださっています。まるでお客様が営業マンみたいですね」

よくありがちなインパクト勝負ではなく、本格的なスパイスカレーにこだわったのがポイント。女性だけでなく、男性ファンの心を着実に掴んでいるようです。

「最初は、ピンクのカレーに対して男性は恐怖心があったと思います。恐る恐る食べていましたが、今では男性の方が多いくらいですね。ドキドキしながら食べるので“想像以上に美味しかった”という感想を多くいただきます(笑)」

海外からの反響も大きいのだとか。特にタイではピンクが幸運の色らしく、コロナ前には多くの方がお店に訪れたり、レトルトカレーを購入していったといいます。「YouTubeなどで様々な方が遊んでいるので、知る人ぞ知るという感じで、少しずつ広がっています。商談のためにフランスに持って行って行ったときは、パッケージを見て「ベルサイユ!」と言われたのが、とても嬉しかったですね」

ピンクは女性が幸せを感じられる色

福嶋さんが発信を続けるピンクの商品群。そこには地域に対する熱い思いが込められています。

「鳥取県は人口最少県だからこそ、多くの方に来ていただき、応援していただきたいという思いがあります。そのために、女性視点で鳥取発のモノづくりを発信し続けるのが、わが社のぶれない思いです」

食はPRするのに分かりやすいですし、知事もまた『食のみやこ鳥取』と打ち出しているのだとか。

「知事が旗を振られても民間のプレイヤーが不足している中で、一女性起業家としてできることを考えたとき、やはり発信し続けることが重要で、そのキーワードとしてピンクを活用していきます。ピンクは女性が幸せを感じられる色です。この一年はコロナ禍の中で色々なことがありましたが、幸せを届けるという思いでこれからも進めていきたいです。自分自身が食べるのはもちろん、ギフトとしても人気。もらって嬉しい、あげて嬉しいピンクカレーにしたいですね」

今回ご紹介した企業
ブリリアントアソシエイツ株式会社(鳥取県鳥取市大榎町)

専業主婦だった福嶋登美子さんが、鳥取県をPRしたいという思いから、40代で突然起業した会社で、今年で18年目を迎えました。鳥取発の地域ブランド構築のため、観光と食のプロデュースを実施。食と健康の両面から鳥取発信のブランドを創生しています。美しい4姉妹のオリジナルキャラクター「華貴婦人」ブランドによる「ピンク華麗」「ピンク醤油」などの企画・販売から飲食店、サロン運営まで幅広く手がけています。

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