ノリット・ジャポン株式会社(秋田県)

秋田の食材に付加価値を付けて全国に発信したい。そんな思いが詰まった濃厚比内地鶏スープのラーメン

秋田のおいしい食材にこだわったインスタントラーメンです。比内地鶏の旨味を感じる鶏白湯スープのラーメン3種(醤油味・塩味・味噌味)とぎばさらーめん、ラーメン専用ねぎ油がセットになっています。特徴は、比内地鶏の旨味が凝縮された白湯スープ。コクのあるスープに、独自開発の細ストレート麺がよく合います。

麺文化が根強く浸透する秋田発のラーメンを開発

お米や野菜、果物などの一次産品については、他県に遜色がないにもかかわらず、なぜか東北の中でも加工品の出荷額が飛びぬけて低いという秋田県。「秋田でとれた美味しいものを使った加工品は、県内であまり作られていません。私たちは、その産業構造的課題を問題視し、秋田の食材に付加価値を付けて県外に販売していこうと考えていました」というのは、ノリット・ジャポンの食品ブランド「UMAMY」の責任者、加賀谷大樹さん。

そんな中、比内地鶏を加工品にしたりしてブランド力を上げていくという目的のもと、秋田の生産者、加工会社、販売会社が集結した比内地鶏の会で、新しい商品を考えることになったのだとか。

「あまり知られてはいないかもしれませんが、秋田はラーメン文化が根強く浸透している場所。ラーメンであれば、比内地鶏との相性も良く常温で日持ちがよいうえ、作り方も簡単だという理由から、挑戦しようという話になりました」

同社が中心となって開発を進めたラーメンがヒット。以降、種類を増やしたり、ラーメンにトッピングするネギ油を作ったりと、派生しながらラインナップも広がっています。

既成概念にとらわれない新しい味とデザイン

味へのこだわりはもちろん、パッケージのデザインにもこだわり、すべて自社のデザインチームで対応。「私たちはまだ若い会社なので、良くも悪くも既成のラーメンパッケージに対するノウハウがありません。スーパーなどで販売しているラーメンには、美味しそうなラーメンの絵が書かれていますが、私たちの商品パッケージではあえて、そういった絵を外したものもあります」

スーパーのバイヤーからは「美味しそうに見えないから売れない。中身が分からないから売れない」と言われてしまいますが、確かに大手メーカーの商品にはなかなか勝てません。

しかし、加賀谷さんは、「売り先はスーパーだけではない」といいます。
「これは、やりながら分かったことですが、セオリーがないからこそ自分たちの意見を中心にデザインを考えているので、セオリーを知っている人には、なかなか伝わらないものになっているかもしれません。結果的には、通販においては、この独特のパッケージが印象付いて、拡販に繋がったように感じています」

その、既成概念にとらわれない姿勢は、パッケージだけでなく、ラーメンそのものの企画にも反映されています。「大手と同じように作っても、大手の方がやはり安くて美味しいものが作れます。だから、同じように作っても仕方がありません。とにかく自分たちが良いと思うものを信じて作る、そこにブレはありません」

自分たちが良いと思うもの、それはすなわち、秋田の食材の力であり、それを信じているからこそ、このUMAMYラーメンを、自信を持って日本中に発信できるのでしょう。

“本当に美味しいインスタントラーメン”として認知が広がる

UMAMYラーメンの最大の特徴は、当然のことながら比内地鶏の出汁が入っているスープにあります。価格的にも少し高級ですが、一般的なインスタントラーメンでは考えられない本格的な味わいになっているといいます。

「鶏白湯は、普通の鶏醤油ラーメンと比べるとまろやかでコクの深いスープとなっています。これが実現できるのも、私たちが、比内地鶏の特性に精通し、なおかつ良質な比内地鶏を仕入れることができる強力なパイプを持っているからに他なりません。これは秋田県内にいる人でなければ難しいことです」

スープに負けないくらい、麺づくりにもこだわっています。「一般的なインスタントラーメンに比べて二段階ほどグレードが高く、熟成乾燥という製法を採用。生めんのような、しっかりとした歯ごたえを実現しています。先ほども説明したよう秋田には麺好きな人が多く、麺文化がベースとしてあります。それだけこだわる人がいて、違いがわかる人が多くいるので、そもそも美味しい麺を作る土壌があったということです」

ラインナップは、醤油味、塩味、味噌味、そして“ぎばさらーめん”の4種。ぎばさらーめんには、秋田ではぎばさと呼ばれているアカモクという海藻を使用しています。麺にぎばさを練り込み、それによってスープにとろみが出ることが特徴なのだとか。
「このぎばさらーめんも、決して秋田の郷土食というわけではありません。昔からある伝統の味を再現するのではなく、今、ここでしか食べられない味を組み立てているつもりです」

セットのネギ油には“秋田美人ねぎ”というブランド葱を使用。香りの豊かさが特徴だといいます。「添加物などは一切いれず、ネギと油、にんにくなどのシンプルな具材で作っていますが、驚くほどラーメンに合うということで、セット販売しています」

反響が大きいのは地元ではなく、東京や大阪といった都市部。“秋田のラーメンだから”ではなく、本当に美味しいインスタントラーメンとして受け入れられています。それは、加賀谷さんたちが妥協せず、美味しいものづくりに集中した結果といえます。「おかげさまでテレビにも取り上げていただきましたし、大阪にあるインスタントラーメンの専門店では、常に上位にランクイン。200~300種類もある中でピックアップしていただいています」

本場の秋田ラーメンに興味を持つ入口として

日本中にファンを持つ人気インスタントラーメンのひとつと認識されているUMAMYラーメン。それでも加賀谷さんは、まだまだ知名度向上に努めていきたいと言います。
「私たちは秋田にいるので、他県にアプローチしきれない部分があります。他県のスーパーや問屋さんも、私たちのことを知らない人が多いと思います。しかしコロナ禍になり、多くの方がインターネット通販を活用するようになり、私たちのオンラインショップにも多くの方が訪れるようになりました」

たくさんの方がオンラインショップで買い物をするようになったので、ネット通販を通じて、秋田をよく知らない方も気軽に手に取ってほしいと加賀谷さんはいいます。
「確かにこのラーメンは美味しいですが、あくまでインスタントラーメンです。なのでこれを食べて“本場の秋田ラーメンはもっと美味しいだろうな”、“比内地鶏は美味しいだろうな”と想像を膨らませていただき、“いつか秋田に行ってみたい”となってもらえたら嬉しいですね」

今回ご紹介した企業
ノリット・ジャポン株式会社 (秋田県秋田市大町)

秋田には、さまざまな素晴らしい食材、工芸品、観光資源などが数多くあります。それらが持っている潜在的な可能性を花開かせることを目的とし、それらの経済的・文化的発展に貢献するために事業を行っている企業です。中でも食品部門では、秋田県の一次産品や加工品など様々な食材を他県、さらに海外へと流通させる戦略起案、および販売活動を実施。農家とユーザーの橋渡しを行うと同時に、自分たちでオンラインショップを運営したり、加工品を作って、都内のホテルやスーパーに販売をしながら、秋田の魅力をどんどん外に届けています。

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