株式会社 阪東食品(徳島県)

原料、製造・デザイン・プロモーションまですべて徳島県産100%。世界で愛される柚子果汁のペッパーソース

徳島県産の材料のみで作った柚子果汁のペッパーソース「BAKASCO」5本セット。味はピリ辛のゆず果汁のイメージで、餃子やピザ、パスタなど油物の料理にかけるとヘルシーであっさりとした味に料理が変わります。食塩以外は阪東食品と川添フルーツで栽培したものだけを使用。唐辛子に至っては生産未経験ながら苗から育てて収穫。後からくる優しい辛味を楽しむことができます。

ヨーロッパ販路を開拓する過程で生まれたアイデア

父の代から続く有機栽培。美味しく安心安全なゆずを使用したぽん酢を海外に広めていきたい。そんな思いを抱いていた阪東高英さんは、当初は香港や上海に販路を求めていきましたが、その過程でヨーロッパの方の関心が高いことを知ります。

「ちょうど徳島県がヨーロッパで展示会を開催するという情報を得て、思い切って参加しました。ドイツ、フランスを訪れ、ぽん酢という製品はもちろん、ゆず果汁そのものもPRすると、特にEUでの反応が良いと感じました」

現地で知り合ったバイヤーたちと、帰国後も引き続き、連絡を取り合っていたのですが、“1人で商談をまとめるのは難しい”と感じていたと言います。

「そんな時に、地元で輸出の商社を立ち上げようと考えていたパートナーと出会います。具体的に話を進めることができたのですが、輸送の問題がネックとなり計画が思うように進まない。せっかくニーズがありながら、ヨーロッパでの販売がうまくいかない…とても歯がゆい思いがありました」

しかし、阪東さんはそこで諦めることなくPRを続け輸出がやっと始まったといいます。それでも、もっと商品を取り扱ってもらえる店舗や国を増やしたい。そのためには常温輸送可能な商品も必要だと感じていたのだとか。

「輸送の問題は、常温でゆず関連の商品を開発すれば解決します。そこから、ゆず果汁を使ったスコ、すなわち『BAKASCO』のアイデアが生まれました」

誰もまねのできない商品を作ろう

ゆず果汁を使ったスコを開発する段階で、川添フルーツさんという強力なパートナーを得たことは非常に大きかったと阪東さんはいいます。

「自分たち2社だけで、自分たちにしかできない、誰もまねのできない商品を作ろうという話で盛り上がりました。私たちはどちらも農家であり加工業者なので、ゆずは私たちが作ったものを使い、柿酢は川添フルーツが作っています。なので、唐辛子も自分たちで作ることにしました。結局、塩以外はすべて自分たちの畑で作り、加工まで行っています」

味の組み立てについては、試行錯誤を繰り返したのだと言います。
「当初はゆず果汁がたっぷりで、なおかつしっかりとした辛さを求めていました。ところが辛くしすぎると、当時、流行りつつあったレモスコなど他の商品と同じになってしまう。なので反対に辛さを抑えて、ゆずの風味や柿酢の美味しさを引き立たせることにしました」

理想の味を追求するが故に、製法にも手間暇かけることになります。「有機栽培のゆずの皮を使って柚子胡椒を作り、それにゆず果汁と柿酢を入れて辛みを移します。辛みを移し終えた段階で柚子胡椒のお役目は終了、液体だけにするので、とても贅沢な作りです」
辛すぎないスコなので、辛い物が苦手な方でも大丈夫。うま味を重視して万人受けする味を組み立てることに成功したといいます。

原料、製造・デザイン・プロモーションまですべて徳島県産100%

「BAKASCO」に使用する原材料はすべて阪東食品と川添フルーツで丹念に栽培したものばかりですが、さらに製造・デザイン・プロモーションまで、すべての工程を自らが手がけているのだと言います。

「作るところから売るところまで、そのすべてを徳島県産100%でお届けする“TOKUSHIMA SOUL SAUCE”です。特にこの「BAKASCO」に関しては、地元徳島にこだわり、面白く、その名の通り、“バカ”が付くほど真面目に作っています。実はコロナ以前から商品企画は考えていたのですが、結局、唐辛子にもこだわって、自分たちでイチから生産したために商品化まで時間がかかってしまいました」

使い方のアイデアは様々あるようですが、辛みを抑えた分、多様な料理にフィットするといいます。
「味の特徴を言葉で表現するとしたら、“柔らかな柚の香りに包まれたエッジのある柿酢の酸味に加え、後から来る優しくパンチの効いた辛味がクセになる”というもの。ピザやパスタ・カレーといった定番にはもちろん、中華やタコス、あるいは鍋・刺身・焼き鳥といった日本料理との相性も抜群です」

“出来るだけシンプルで体に優しいものを作ろう”という哲学のもとに味を追求していった結果、独特の癖を持ちながらもどのような食べ物にも合うという、希有な味のソースにたどり着いたようです。

現在は14か国に輸出。海外進出の夢がカタチに

元々、海外進出を視野に入れて開発した「BAKASCO」。今年の2月に実施された展示会では、多くの食の関係者からの注目を集めたのだと言います。

「調味料としては、ありそうでなかったものですし、インパクトもあるので、商品さえ目に留まり試食してもらうと比較的、ネットを始めとするあらゆる商流に乗りやすいのかもしれません」

これまでも、パートナーの川添さんと共に、この「BAKASCO」の魅力を多様なチャネルに乗せて発信してきたのだとか。

「川添さんが経営するショップやSNSはもちろん、今はコロナで開催されていませんが、国内外の展示会に出展するのが一番ですね。Zoomによる商談会が国内外で開かれているので、そこから口コミなどでも少しずつ広がっていくようになりました。『BAKASCO』のQRコードから問い合わせができるようにしていますが、最近は海外からも直接問い合わせが来るようになっています」

現在は、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、北米など14か国に輸出。こんなコロナ禍においても海外進出の夢は確実にカタチになり、広がっています。
「川添さんとの共同事業は、とても楽しいですね。『BAKASCO』の歌も作ってリリースしますし、PVも撮影をしました。さらに色々なチャレンジをしていきたいですね」

今回ご紹介した企業
株式会社 阪東食品 (徳島県勝浦郡上勝町)

標高300~400mの山中にある、南向きの斜面に農園を保有する柑橘農家としてスタート。当初はすだち・ゆず・ゆこうの果実の販売をしていましたが、1980年頃からは新たな試みとして、冷蔵すだちの販売を開始。その後、自分たちで作った柑橘に果汁を瓶詰めし、依頼のあった知人に販売をし始めました。最初は手で絞っていましたが、本格的に機械を導入したのが1988年。そして、個人事業主として事業を開始しました。「安全な商品を作ってほしい」という声を受けいち早く有機栽培もスタート。今では安心安全な柑橘果汁を使った商品の加工販売も拡大しています。

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