株式会社舞扇堂(京都府)

京都ならではの風情とおもてなしの心を感じさせる、可愛くて粋な着物「しょこらくっきー」

日本を代表する花をパステルカラーの着物で表現したクッキー。桜・花火・紅葉・椿・菊の5種類をセットにしています。特徴は生地にホワイトチョコレートを練り込み、京都伏見の工房でひとつずつ丁寧に焼き上げたことで実現するほろりとした食感。プレゼントする人ももらう人も嬉しい、京都らしいおもてなしを体現した一品です。

京都の扇子店が心を込めて作る焼き菓子

京都の風情をそのまま感じさせてくれるアイテムのひとつに扇子があります。そんな素敵で粋な扇子を製造・販売する舞扇堂がなぜ、お菓子を扱うようになったのか。それはお客様に喜んでもらいたいという純粋な動機だったのだとか。

「舞扇堂の直営店の中に、かつて和雑貨を扱う店があり、そこでお干菓子を扱っていました」というのは、祇園まいことの太田愛美さん。趣ある店舗の雰囲気も相まって、その干菓子が人気に。取扱量が増えていって、ついにはお菓子のセレクトショップを運営するようになったといいます。

「全部で4店舗、いずれも京都の観光地に立地。そこでお菓子販売のノウハウを蓄積しました。さらにお客様に喜んでいただくために、“自社で作った”お菓子を届けたいという考えに至りました」

京都の観光地の中心部にクッキー専門店として、ほどなく立ち上げることになったのが「まいこと」というブランド。京都と言えば、和菓子というイメージを良い意味で裏切り、和テイストだけれども幅広い年齢層の方が買いやすく、身近な味をということからクッキーの製造に着手したといいます。

箱を開けた瞬間に喜んでもらえる着物しょこら

お菓子を販売していたとはいえ、製造するのは未経験。
「店長や企画担当者が集まり、知恵を絞りながら、企画立ち上げからデザインなどについて意見を出し合いました」という太田さん。

「商品開発のコンセプトは、見てかわいいもの、選んで楽しいもの、食べて美味しいもの、貰って嬉しいもの、総括すると幸せになれるお菓子というのがテーマです。お店が観光地にあるためお客様も自分用ではなくお土産やプレゼントとして購入されることも多いので、選ぶ楽しさや見た目、味にこだわりました」

京都らしく、そして可愛く、美味しいクッキーと言うことで、一番始めにつくったのが扇子のクッキー、続いて舞妓さんをかたどったクッキーを作り、最新作がこの着物のカタチのクッキー「着物しょこらくっきー」だといいます。

「京都ではレンタル着物を身につけているお客様が多くいらっしゃいます。着物は四季に応じて柄も変わり、季節を感じていただけること、そしてクッキー生地が白く、プリントした際に色がはっきり出ることなどから着物がベストだという話になって、着物しょこらのクッキーが誕生しました」

確かに手にしてみるとクッキーとは思えない美しさ。「色味にはこだわっていて、ちゃんとグラデーションや濃淡があります。お客様からよく、『しばらく飾っていいでしょうか』と問い合わせがあるほどです。『食べるのもったいなくてずっと飾っていたら賞味期限が切れたので、買いに来ました』というお客様もいらっしゃいます」

和のテイストを取り入れたパッケージもさることながら、中袋が透明になっているのもポイント。「箱を開けた瞬間に喜んでもらえるよう工夫しております」

可愛らしいデザインと独特の食感の生地が魅力

京都らしい可愛らしさを追求し、細部にまでこだわって誕生した着物しょこら。販売当初から非常に人気の高い商品になったといいます。
「お着物を着て京都を探索されている若い女性の方々がご自身の着物と似ていることから買って帰られたり、お着物を普段おめしになっている方がお友達へのプレゼントとしてご購入いただいております」

これまでの舞妓さんのお菓子は、観光客の方には見ていただけるものの地元の方が手に取る機会が少なかったのだとか。そういった意味でも着物の柄のデザインにすることで幅が広がったといいます。さらに海外の方の反応も非常に良いのだとか。もちろん、デザインだけでなく、味へのこだわりも強くあります。

「生地にホワイトチョコレートを練り込んで仕上げています。普通のクッキーはバターを練りこんでいるのでサクサクとした食感ですが、こちらはチョコレートとクッキーの間のような食感で、ほろりと溶けるような感覚。甘味があり美味しく、独特の口当たりも楽しめます」

ところが、ホワイトチョコレートを使用すると生地が柔らかくなり、取り扱いが難しくなるのだとか。
「そのような点に細心の注意を払って、企画から製造、検品、包装、袋詰めも全て自社で行っております。せっかくお買い求めいただいたお客様をがっかりさせたくはありません」

“京都人らしいおもてなし”を体現するお菓子

一般的なお土産もののクッキーは、無地だったり、形が決まっているケースが多い中、この着物しょこらは、まさに“京都人らしいおもてなし”を体現するお菓子だと太田さんはいいます。

「私たち京都人には、観光客の方々に対して、“お買い物をして楽しかった”という、思い出になるものを提供したいという思いがあります。そして、良いものは良いということを感じていただきたく、それをいかにお手頃な価格でご提供できるかを考えることを大切にしています」

観光客に対する思いは、このコロナ禍においてさらに高まっているようです。そんな中、インターネット通販には期待を寄せていると言います。

「少し落ち着いてきてはいますが、コロナによって京都に来ていただけない方も多い中、少しでも京都らしさを感じていただきたいです。こちらの商品をネットで見つけていただき、京都に来た際にここのお店に寄っていただきたい。このクッキーを通じて、少しでも身近に京都を感じていただければと思います」

今回ご紹介した企業
株式会社舞扇堂(京都府京都市伏見区)

京都には古くからある扇子屋さんが多くありますが、舞扇堂は比較的新しい扇子の製造会社に認識されています。そのため、従来の伝統的なものも残しつつ、新しいことにもチャレンジする社風を有しています。そんな姿勢が色濃く現れているのが、扇子の会社が立ち上げた「まいこと」というお菓子ブランド。見た目にも可愛い、デザインフルで美味しい菓子の企画から製造、検品、包装、袋詰めも全て自社で行っています。

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