株式会社 新橋玉木屋(東京都)

東京・新橋で江戸時代から続く煮豆・佃煮の老舗の大胆な挑戦。世界の食卓の味が白いご飯の上で再現される

イタリアン、中華、エスニック、インド等々、世界各国の味をギュッと詰めた半生タイプの本格ふりかけです。煮豆・佃煮の老舗ならではの技術と、素材を吟味する力で、素材の風味をそのままに、各国の料理をしっとりとしたふりかけで再現しました。温かいごはんにはもちろん、サラダやグラタンなど、様々なお料理にふりかけて楽しめます。

先代社長のチャレンジ精神から生まれた驚きの商品

江戸時代から続く煮豆・佃煮の老舗という看板に胡坐をかかずに、時代の変化に伴って変わりゆくお客様のニーズをつかめる新しい商品を開発すべき。玉木屋にそんな改革や変革をもたらしたのが、9代目となる先代社長だったといいます。

「先代はもともと主婦をしていたこともあり、主婦目線で開発を進めました。そこで目をつけたのが半生タイプのふりかけでした。佃煮の原材料と佃煮を煮る技術を応用し開発したのが、そもそものきっかけです」と奥畑さん。

まずは、お子様からお年寄りまで親子3世代でそれぞれ楽しめる商品を開発しなければならないという思いから、スタンダードな佃煮ふりかけから始めたといいます。
「ところが先代社長はそれに飽き足らず、さらなるチャレンジを続けます。そこから生まれたのがこの『世界のふりかけ』シリーズでした」(奥畑さん)

ふりかけと旅行の繋がりを意識しながらラインナップを展開

「『世界のふりかけ』は、まさに先代のチャレンジ精神の塊です」と奥畑さん。最初に作ったのはイタリアントマト味で、2004年に発売を開始したといいます。
「このときはシリーズ化するという発想はなく、変わり種としてお子様に人気のあるミートソース味のようなイタリアントマトのふりかけを開発しようと考えたようです」(奥畑さん)

「世界のふりかけ」の第一弾として世に出た当時は、あまりにも画期的すぎて売れ行きは芳しくなかったのだとか。それから数年は、新しいふりかけの開発を進めるかどうか迷っていたようですが、2009年にある雑誌で紹介されたことをきっかけに徐々に注目が集まってくることに。

「チャレンジャーだった先代社長は、一時は止めようと悩んでいた『世界のふりかけ』を拡大路線に方向転換。そしてあれよあれよという間にトムヤムクン味が出たり、カレーシリーズが出たりということで、年々種類が増えていきました。ある程度のラインナップが揃った段階で“『世界のふりかけ』シリーズとして売っていこう”となったと聞きます。現在、定番商品としては11種類にまで広がりました」(奥畑さん)

店舗販売の経験もある河鍋さんは「当時は時代的にも海外旅行があまりポピュラーではありませんでしたが、いずれ頻繁に行けるような時代がくるだろうということで、ふりかけと旅行の繋がりも多少は意識していたと思います」と説明。ご家族が各々でふりかけを選び、みなさんがそれぞれ現地に行った気分を味わえるふりかけとしてお客様に受け入れられていったといいます。

単なるふりかけではなく、おかずに近い感覚

この「世界のふりかけ」シリーズは、同店の看板商品となった「佃煮ふりかけ」同様、半生タイプのふりかけで、具材がしっかりと入っているという特徴があるといいます。
「例えば、麻婆豆腐のふりかけがありますが、豆腐は高野豆腐で代用してはいるものの、当然お肉も入っているので、本当に麻婆豆腐をご飯にふりかけて召し上がっているような感覚になります。また、私のイチオシはグリーンカレーのふりかけですが、ココナッツミルクもしっかりと入っていて、現地で食べるグリーンカレーと遜色ない仕上がりになっています」(河鍋さん)

この独特な味わいが実現できるのは、やはり職人が手作りをしているという点と、佃煮の技法をヒントに作っているのがポイントだといいます。「一切機械を入れていませんので、手間暇がかかっているということは自信を持ってお伝えできます」(河鍋さん)

具材がしっかりと入っていることで食べ応えもあり、「もはやふりかけではなく、おかずに近い感覚」で食べている人も多くいるのだとか。「この『世界のふりかけ』シリーズは、ふりかけの中の“料理ふりかけ”という位置づけですね。1袋がごはん一膳分の食べきりサイズなので、日によって様々な種類を楽しめると思います。11種類を食べ比べていただけると楽しいと思います」(河鍋さん)

玉木屋の魅力を知っていただくための入口として

当初は、特に年配の方を中心に、玉木屋のこのチャレンジを敬遠している人もいたようですが、一度食べてみるとその味の虜に。今では若い方だけでなく、年配の方にも購入されるケースが増えていると言います。

「今まで佃煮を購入されていた方が興味本位で手に取るということが多いと思いますが、そこからファンになっていただき、お買い上げいただくという流れもあると思います。11種類あるので、お客様が思い思いに好みの味を見つけて買っていただいていると思います」(河鍋さん)

また、ネット通販を通じて、新しい客層へのアプローチに期待しているともいいます。「コロナの影響で気軽に店舗に来られない状況にあるので、今まで足を運んでいただいた昔ながらのお客様にも引き続きネット通販で気軽に買っていただきたいと思います。また、今回の『世界のふりかけ』をきっかけにして若い世代の方にも試しに玉木屋の佃煮の味をお楽しみいただければ大変嬉しいですね」(奥畑さん)

「弊社の根底には佃煮があるので、ふりかけシリーズが窓口になってくれたらいいなという思いが強くあります。とくに若い方は佃煮を召し上がる機会が少ないと思うので、これを機会に佃煮の美味しさを知っていただけると嬉しいです。ふりかけも当然美味しい商品なので召し上がっていただきたいのですが、その後に佃煮に上手くお客様が来てくれたらありがたいですね」(河鍋さん)

今回ご紹介した企業
株式会社 新橋玉木屋 (東京都港区新橋)

1782年創業の老舗。煮豆からはじまり、3代目になって、江戸前の新鮮なアサリや小魚を使った佃煮の販売を開始しました。現在は千葉に自社工場があり、昔ながらの手作り製法で伝統の味を守り続けています。工場という名が付いていますが、一般的なライン作業などではなく、例えばアサリの佃煮を作るという日を決めて、専任担当のスタッフが手作りをします。袋に入れるところまで手作業で行っているので、とても手間暇がかかっています。しかしその手間をかけることによって表現できる味があります。保存料・着色料は一切不使用、原料の仕入れから製造販売までの一連の流れを自社で完結しているので、安心して自信を持って提供。お子様からお年寄りまで安心して味わうことができます。

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