三原食品 株式会社 (奈良県)

酒かすやたまり醤油など和の食材を活かした、今までにないおつまみクリームチーズ

おつまみに人気のクリームチーズを特製の酒粕に漬け込んだ「酒かすクリームチーズ」と、たまり醤油に漬け込んだ「たまり漬クリームチーズ」、そして「奈良漬クリームチーズ」。創作珍味を作り続けて37年になる三原食品の自信作を、セットにしてお届けします。日本酒や焼酎から、ワイン、ビールまで、お好きなお酒と合わせてお楽しみください。

日本の食材を活かした創作珍味を作り続けて37年

日本が国家・文化を形成し始めた時代に都として栄えて以来、日本特有の文化や遺産、伝統技術が今日まで大切に受け継がれる、奈良県。 “寺院” から筆や漆器づくりなどの “工芸”、そして清酒をはじめとした “食文化” まで、さまざまなもののルーツが奈良にあると言われます。
そんな歴史深い奈良県の北部に位置する天理市で、豊かな自然に囲まれた日本ならではの食材を活かした “珍味” づくりを手がける企業があります。1986年創業の、三原食品です。

居酒屋や生協向けの冷凍食品の製造からスタートし、その後本格的に珍味製造を手がけるようになったのだとか。
「創業以来30年以上にわたり、業務用の水産珍味を作ってきた会社です。料亭や割烹などにご愛顧いただいてきた中、寿司種や焼き魚・煮魚などにまで徐々に品目を広げ、やがてホテルなどの宿泊施設や折詰弁当でもご利用いただくようになりました。時代が移り変わる中でも一貫して、添加物をなるべく使わない “安全でおいしい商品” を開発、提供しています」三原食品の三原さんはそう話します。

地元の酒蔵からの相談で、酒かすを使った新たな商品開発がスタート

今回ご紹介するのは、三原食品がこれまで培ってきた製造技術を活かして作り上げた、これまでにないクリームチーズのおつまみです。

第一弾となるのが、酒かすとクリームチーズを掛け合わせた「酒かすクリームチーズ」。“酒かす” と言えば、もろみから日本酒を絞る際に生まれるもので、奈良県が発祥とも言われる現在の日本清酒と並んで長い歴史を持つ副産物です。そんな酒かすを活かした商品開発のきっかけは、地元の酒蔵からの「酒かすが余ってしまっているのだが、なんとか上手く使えないだろうか」という相談だったのだとか。

「栄養が豊富で美味しい酒かすが余っていると聞き、私たちの持つ技術を活かしてぜひ商品化しようと動き出しました。掛け合わせるものとしてクリームチーズを選んだ決め手は、その “クセのなさ” です。際立ったクセのない豆腐に近い味わいだからこそ、酒かすと合わせたときに旨みの相乗効果が生まれるのではと。そしてチーズの中でも食べやすいため、多くの方に楽しんでいただけるのではと、決断しました」

やがて素材選びから商品開発がスタート。まずは、国産はもちろん、フランスやデンマーク、オーストラリア、ニュージーランド……とさまざまな国のクリームチーズを試し、酒かすの個性と上手く溶け合うものとしてオーストラリアのチーズが選ばれたのだと言います。

創作珍味作りの経験と技術が詰まった、大人気の「酒かすクリームチーズ」

素材へのこだわりは、チーズのみにはとどまりません。酒かすを食材として使うにあたっては、ひと手間かけた下準備が欠かせないのだと言います。

「酒かすは美味しくて身体に良いものではありながら、酒造の過程で異物が混ざっていることも多く、それこそが活用があまり進まない要因でもあります。そこで、安心して召し上がっていただくために、まずは細かいメッシュを通してしっかりと異物を除去します」と話す、三原さん。
「また酒蔵さんそれぞれに日本酒の絞り方が異なり、その差によって酒かすの硬さも変わってきます。一つひとつの酒かすの状態に合わせてブレンドし、均一化する作業も欠かせない工程のひとつです」

こうして揃えられた、混じり気のない均質な酒かすと、それによくマッチするクリームチーズ。ここに砂糖・塩・酒のみを加え、無添加で粕漬けにしていきます。 製造過程で最大のポイントとなるのは、酒かすから苦味が出てしまうことを防ぐ粕漬けの技術なのだそうです。

「浸透圧で素材の水分を排出して旨味を凝縮させながら漬け込んでいくのですが、調味料の配合や漬け込み時間を工夫することで、苦味を抑え、ほんのりと酒かすが香る加減に仕上げています。これは、魚の粕漬けを手がけてきた経験があるからこそできることです。日本古来のスーパーフードと言われながら、どこか手に取りづらい。そんな酒かすを食べやすい状態にして届けることが、メーカーとしての使命だと思っています」

試行錯誤の末、技術と工夫を凝らして出来上がった「酒かすクリームチーズ」は、試食販売を中心に全国へ展開し、ふわっと香る酒かすと麹の甘み、そしてクリームチーズのまったりとしたコクの相性の良さから人気を博しました。

商品を通じて奈良の食の魅力を知り、足を運んでもらえたら

やがて、「酒かすクリームチーズ」を気に入ってくださるリピーターのお客さまが増え、また数々のメディアにも取り上げられたことで、さらに人気は広まっていきました。この好評を受け、第二弾となる「たまり漬けクリームチーズ」をはじめとした新商品も次々と展開されています。

「もともとは、昔から酒かすを召し上がっていたような大人向けのおつまみとしてスタートしました。ですが実際に発売してみると、そういった方々はもちろんのこと、若年層にもご好評をいただけています。最近では、たくさんお酒を飲むというよりも、“少量を、ちょっといいおつまみと一緒に楽しむ” という方々も多く、そういったシーンでご利用いただけているようです」

シンプルな商品だからこそ、おつまみとしての楽しみ方はさまざま。そのまま食べるのはもちろん、アレンジして食べるのも美味しいのだとか。
「わさびを少しつけたり、海苔で巻いたりすると、日本酒や焼酎によく合いますし、生ハムを巻いたりアンチョビをつけたりしてアレンジすれば、ワインにもピッタリです。他にもビールやハイボールなど、あらゆるお酒にマッチするおつまみとしてお楽しみいただけますよ」

このこだわりの詰まったクリームチーズを通じて、奈良の魅力を知ってほしいと三原さんは話します。
「奈良の食べ物というと柿の葉寿司や奈良漬などがありますが……なかなか新しいものが生まれていないという背景もあり、“奈良に美味いものなし” という文豪の言葉がフォーカスされることも残念ながら多いものです。またそのアルコール度数の強さから、奈良漬の需要も減ってしまっています。そんな中で私たちが作ったクリームチーズは、“奈良漬ってこんなに美味しかったんだ” “奈良にはこんな美味しいものがあるんだ”と思っていただける商品だと思うので。これが、奈良に足を運んでいただくきっかけになると何より嬉しいです」

今回ご紹介した企業
三原食品 株式会社 (奈良県天理市)

1986年の創業以来、業務用の水産珍味を中心に料亭や割烹、ホテル・旅館などへ商品をご提供してきました。また2008年には、培ってきた技術を活かし「酒かすクリームチーズ」を開発。現在は、たまり漬・奈良漬やマンゴー・ブルーベリーまでバリエーションを広げ、たくさんのお客さまに “今までにないおつまみ” としてご愛顧いただいています。添加物をなるべく使わない、安全で美味しい商品をぜひお楽しみください。

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