有限会社 中高冷菓 (長野県)

世代を超えて愛される信州の名物アイス「信州りんご玉・信州シャインマスカット玉 詰め合わせ」

スキーや修学旅行で長野県を訪れるお客様への“おもてなし”として、40年前に生まれたご当地アイスです。果汁には長野県産のりんご・シャインマスカットのみを使用。風味豊かな香りと、「氷菓」とは思えないクリーミーで濃厚な口当たりが自慢の一品です。食後のデザートやお世話になった方へのギフトとして、お楽しみください。

スキー場や温泉に訪れる観光客へのおもてなしとして、アイスクリームの卸売を開始

3つのアルプスをはじめとする山々や麓に広がる高原、美しい川や湖など、豊かな自然が魅力の長野県。中でも北部は全国有数の豪雪地帯であり、志賀高原や野沢温泉などのスキー場や湯田中、野沢といった温泉には、毎年多くの観光客が訪れて賑わっています。

そんな観光資源の豊富なエリアで、長野県唯一のアイス専門卸売業者として観光客への“おもてなし”を支えてきた企業があります。1971年設立の、中高冷菓です。

「始まりは、かりんとうや手焼きのお煎餅を作って卸すお菓子屋さんでした。私の曽祖父が1917年に創業したお店です」と話すのは、中高冷菓の黒川さんです。

「3代目の父の頃には店舗を構え、おまんじゅうやお団子の他に春の桜餅・柏餅から冬のクリスマスケーキまで、さまざまなお菓子を販売していました。しかし、よく“二八”と言われましたが、2月と8月はどの商売も暇になってしまうもの。そこで商売が落ち着いてしまう時期に何かできることをと、アイスクリーム製品の卸売販売を手がける中高冷菓が設立されたのです」

当時は長野県の山々でスキー場開発が始まり、また道路も整備され人々が活火山や温泉にドライブで訪れるようになるなど、レジャー化が急速に進んだ時期でもありました。地元の農家の方々は冬になると山に上がり、山小屋で観光客をもてなしていたのだとか。

「それまで山小屋の囲炉裏ばたで都会からきた方々に振る舞うお菓子として、お煎餅やおまんじゅうを卸していたご縁で、同様に “おもてなしの一品” としてアイスクリームを山小屋や旅館に卸すことになりました」

40年越しのリニューアルでより美味しくなり、全国、世界へ広がる「信州りんご玉」

スキーブームが始まった後15年ほどで、長野県は“スキーのメッカ”とも言われるまでの人気観光地になっていきます。

「一般の観光客に加え、夏は林間学校、冬は修学旅行と多くの学生たちも長野を訪れるようになりました。そうした中、地元旅館の女将さんたちから “長野県らしいアイスを新たに作ってくれないか”と父に相談があったそうです。その要望を受けて生まれたのが、当社オリジナルアイス “中高りんご玉” でした」と話す、黒川さん。

りんごの果汁を使って作ったアイスクリームを、りんごの形の容器に詰めた「中高りんご玉」は、その美味しさと容器の可愛らしさから一部エリアの旅館で大人気に。“知る人ぞ知る幻のアイス” として40年もの間ひっそりと愛されていましたが、後にリニューアルを行い一般市場でも販売されるようになります。

「息子の “昔、祖父に買ってもらってとても美味しかったことをよく覚えている。一般の皆さんに向けて売らないのは勿体ない” という声をきっかけに、一般販売に向けた準備をスタートしました。原料は青森県産から長野県産濃縮りんご果汁100%に変更し、香りや味をより良くするために3倍濃縮から5倍濃縮へ。信州ならではの名物アイスにしたいという思いで商品名も一新し、“信州りんご玉” として発売することにしたのです」

40年越しのリニューアルを経て2016年に発売すると、地元のイベントで大反響を呼び、同年中に県内の全サービスエリアにまで販売が拡大。その後もさまざまな展示会でバイヤーの目に留まり、2018年秋には海外展開も開始……とあっという間にこの名物アイスの存在が広く知れ渡るようになりました。

徹底して原料にこだわり抜いたからこそ実現した「信州シャインマスカット玉」

一般市場へと展開していく過程で「信州りんご玉」ファンから新商品を望む声が多く聞かれるように。県の後押しもあり、2017年に新商品の検討を始めた中高冷菓が着目したのは、地元・長野県中野市の特産品として注目を集めるシャインマスカットでした。

しかし、初めはシャインマスカットの人気や希少価値の高さから、果汁が入手困難な状況が続いたのだとか。また開発開始後も、商品化までに多くの苦労があったのだといいます。

「果汁を入手して商品開発を始められたのは2019年のことでしたが、その後の試作も難航しました。シャインマスカットは元々淡い味わいのため、温度を下げてしまうと甘みも風味も出なくなってしまうのです」

甘みや風味を出すために果汁を増やすなら、もはやアイスクリームではなくジュースを飲んだ方がよい。新商品の実現は難しいのかと困っていたタイミングで、偶然のご縁から突破口が見出されます。

「2019年に参加した展示会で、同じ長野県のパビリオンで隣り合わせたのがジャム屋さんでした。お話をうかがうと、シャインマスカットは種がないため、皮も身も丸ごと潰すことが出来るのだとか。後にその潰した果実を原料としてみたところ、ようやく思い描いた甘みと風味が出せたのです」

そこから試作と試食を繰り返し、2019年12月にレシピが決定。翌2020年の2月に、晴れて発売となりました。信州りんご玉と色違いの容器と、原料にこだわったからこそ実現した豊かな香りと爽やかな味わいが大きな特徴になっています。

豊かな風味と濃厚でクリーミーな口当たり、どこか懐かしく可愛らしい容器が大人気

「信州りんご玉」と「信州マスカット玉」の魅力は、原料へのこだわりから生まれた豊かな風味のみに留まりません。

「果汁と乳の組み合わせや、作る時の練り具合などによって、柔らかく濃厚な口当たりを実現しています。分類上は氷菓ですが、シャーベットとは思えないクリーミーさをお楽しみいただけるのではないでしょうか」

さらにどこか懐かしい見た目の容器も、大人気の理由の一つ。その可愛らしさから、食べ終わった後に容器を洗って持ち帰り、飾っておくお客様も多いのだといいます。

「目を引く容器に、まだ食べたことがない方が “美味しそうだな” と興味を持ってくださったら。また子供の頃に長野でスキーを楽しまれた方々が “懐かしいな” とまた手にとってくださったら、とても嬉しいです」

食後のデザートやお世話になった方へのギフトとして、さらに昔を懐かしむ手土産として、ぜひお楽しみください。

今回ご紹介した企業
有限会社 中高冷菓 (長野県中野市)

1971年、家業である和・洋生菓子の製造・卸売、小売業のかたわら設立され、以来アイスクリーム製品や冷凍食材の卸売販売を行ってきました。関西や九州から訪れるスキー客、修学旅行生をもてなすため、1978年に「中高りんご玉」を発売。現在は「信州りんご玉」「信州マスカット玉」を長野県のご当地アイスとして提供し、日本全国だけでなく海外への展開も行っております。100%長野県産の果汁を使用した贅沢な味わいを、お楽しみください。

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