有限会社 エール (鹿児島県)

規格外のオクラから生まれた、身体に優しく嬉しい「オクラパウダー」

食物繊維やポリフェノール、葉酸などが豊富に含まれる鹿児島県・指宿のオクラを使って作った、香料・着色料・保存料・食品添加物不使用、100%自然由来のパウダーです。水や牛乳に溶いて、納豆やヨーグルトに混ぜて、またネバネバ感を活かした“つなぎ”として……さまざまな方法でお楽しみください。

“規格外のオクラを何とか活かしたい”との思いで、新事業に挑戦

薩摩半島の最南端に位置し、九州最大の湖である池田湖や開聞岳、知林ヶ島など豊かな自然に囲まれた街、鹿児島県・指宿市。温暖な気候や地質、池田湖からの美しい伏流水といった恵まれた条件から、年間を通してさまざまな農産物が生み出されます。

そんな食材の宝庫とも言える街で、地域の名産品を守り、広めていこうと奮闘するのが、平成3年創業の有限会社エールです。
「現在、大切な地域資源であるオクラを活用した事業を展開しています。しかし私たちは、創業当初から農産品を扱ってきた訳ではありません。もとは、電子部品の組み立て・製造を行っている会社なんです」そう話すのは、エールの倉本さんです。

鹿児島県産オクラのおおよそ8割を生産する “日本一” のオクラ産地、指宿市でものづくりを続けてきたエールは、あるとき鹿児島県からの依頼を受けて、オクラを包装する緑色のネットの製造を手がけることに。そのご縁でオクラの生産者さんや青果流通事業者さんとお会いする中、目にしたのが、出荷されないオクラが山積みになっている光景だったのだといいます。

「大きさや形のよいものはA品としてネットに入れられ、全国へ運ばれていきますが、傷がついたり曲がったりしてしまっているものは、集荷場で外されてしまうんです。またそれ以前に、畑で規格外品として捨てられるものもあって。あまりにもったいない、何とかしたいなという思いから、加工品の製造を始めることにしました」

大切な地域資源を余さず届けるために、工夫を重ねる

製品として “規格外” とされてしまう特徴を廃し、ビジネスとしてもできる限り持続可能なものにするために、倉本さんが目をつけたのは「乾燥」でした。

「冷凍食品も流通していますが、その多くは海外産のA品の冷凍オクラなので、そこで戦うとまた “規格外品” になってしまいますし、ストックするにも流通するにもコストがかかりますから。乾燥させてしまえば、質量も小さくなり、常温で保存ができるだろうと考えて。商品のアイディアを膨らませていきました」
そこから、乾燥オクラを粉砕したパウダーや粗めに砕いたお茶が誕生。さらにスープなどの加工食品やオクラの種子からとれるエキスを利用した化粧品まで生まれていきます。

大切な地域資源を余さず商品にして届けるための工夫は、製造方法だけにとどまりません。まずは、より多くの方に商品を手に取ってもらうべく「オクラは “どのように” 身体によいのか」を明確に示す取り組みをスタート。行政・大学と連携して検証を進め、オクラでは初めてとなる機能性表示に取り組んでいます。

さらに廃棄品を再び廃棄することのないよう、販路の拡大にも力を注いでいるのだとか。
「大量のオクラを集めておいて余らせてしまっては意味がありませんから、出口を増やす必要があります。現在も、青汁やソフトクリームのメーカーさんとタッグを組んだり、離乳食や介護食などへの活用をご提案したりと、取り組みを続けています」

身体に優しく、嬉しい効果がぎゅっと詰まった「オクラパウダー」

今回ご紹介するのは、100%自然由来の「オクラパウダー」です。オクラが身体によいと言われるカギは、食物繊維・ポリフェノール・葉酸が豊富に含まれること。乾燥によりオクラの成分がぎゅっと凝縮されたパウダーなら、オクラ4本分ものこれらの栄養素を1包3gで手軽に摂取できます。

「血糖値の上昇や内臓脂肪の沈着を抑えたり、血圧をコントロールしたり、便通を改善したり……そんな、研究で明らかにされたオクラの嬉しい効果が盛りだくさんなのはもちろんのこと。香料・着色料・保存料・食品添加物を一切使用していないため、子どもから大人まで安心してお楽しみいただけます」と話す、倉本さん。
日本各地の優れた美容健康商材の中からアワードを選出する「ジャパンメイド・ビューティアワード2018」では、インナービューティ部門で優秀賞を受賞したそうです。

お客様への販売は、道の駅やホテルの売店、生協といった地元の店舗のほか、こだわりの商品が立ち並ぶセレクトショップからネット通販、さらには一部の調剤薬局まで、多様なチャネルを活用して展開。
オクラが旬を迎える夏だけでなく一年を通して手に入ること、オクラ4本分もの栄養を簡単に摂取できることなどから、喜びの声が寄せられているのだといいます。

より多くの方に、指宿市のことを知ってもらいたい

オクラパウダーのもう一つの魅力は、その活用方法の幅広さにも。

「何か非常に強い味わいがある訳ではないので、さまざまな方法でお楽しみいただけます。水や牛乳に溶いて飲まれる方もいらっしゃいますし、ヨーグルトや納豆などにかけて召し上がる方も。またオクラは水を加えるとネバネバ感が生まれるので、卵や山芋などの代わりに “つなぎ” として使っていただくこともできますよ」

そんなオクラパウダーを筆頭にさまざまな商品を展開するエールが目指すのは、オクラの廃棄を出さないことのその先で、地域を盛り上げていくことなのだと倉本さんは話します。

「このオクラパウダーの製造は、地元の就労支援施設さんにカットと乾燥をお願いしている “農福連携” の認定を受けた取り組みで、地元の雇用創出にもつながっているんです。また私たちの商品に注目いただくことでオクラの市場価値が高まれば、経済効果が農家の方々にも還元されますから。この取り組みを通じてみなさんの健康づくりをサポートしていくのはもちろんのこと、みなさんに指宿市という地域やその名産品オクラを知っていただく機会にできたら嬉しいなと思います」

今回ご紹介した企業
有限会社 エール (鹿児島県指宿市)

平成3年の設立以来、地元指宿市で電子部品の組み立て・製造事業を手がけてきました。平成17年より、オクラ包装用ネットの製造を始めたことを機に、指宿特産のオクラ支援事業をスタート。現在は食・美・健康をテーマにさまざまなオクラ関連商品を展開しています。

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